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ドイツ・原発政策の転換のこと

NHKニュース
◆国際
独議会 全原発停止法案を可決

東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、ドイツのメルケル政権が打ち出した、2022年までにドイツ国内のすべての原発を廃止するとした法案が、連邦議会で可決されました。
07/01 04:48



私がどうも腑に落ちないことの一つです。
あの合理的なドイツ人が、どうしてこと原発となると、あんなに冷静さをなくしたみたいになってしまうのでしょうか。

今回の福島原発の事故を受けて、ドイツのメルケル首相は、早々に脱原発方針を決めました……というのは正しくないな。

ドイツが脱原発することは既定の事項でした。

2002年 緑の党を含む当時の連立政権が、2021年までに国内全ての原子炉の閉鎖を定めた原子力法を制定しました。

2009年に発足した中道右派連立のメルケル政権は、昨秋、その原子力法を改正し、原発の廃止時期を2035年くらいまで延ばすことを決めたばかりでした。

-脱原発する路線自体は変わらず、でも既存の原子炉はなるべく長く使いつづけましょうね、ということです-

ところが、福島第1原発の事故を見て、慌てて原発の廃止時期を従前に戻したということです。


<稼動期間延長…>

原子力撤廃[Wikipedia]
http://ja.wikipedia.org/wiki/原子力撤廃

(抜粋)
ドイツでは2005年9月18日に行われたドイツ総選挙で、それまで政権を取っていたドイツ社会民主党(SPD)に代わり、原子力推進または堅持の傾向があるドイツキリスト教民主同盟(CDU)が第一党になったため、ドイツでの原子力政策が変わるのではないかと考えられた。しかしその後、CDUはSPDと大連立を組んだため、ゲアハルト・シュレーダー前政権の「脱原子力(=原子力撤廃)政策」が継承されることとなった。 2009年9月27日に行われたドイツ総選挙では、今まで連立政権を構成していたSPDが連立から外れ、中道政党の自由民主党が政権に入る見通しとなった。脱原子力政策を主導してきたSPDが政権から離脱したことから、ドイツの脱原子力政策の行方が注目されていたが、2009年10月24日に連立政権の政策合意として、脱原子力政策の見直すことで一致した。




ドイツ、脱原発政策修正へ 保守・中道連立で最終合意
2009/10/24 10:49 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009102401000216.html


[国立国会図書館調査及び立法考査局]
【ドイツ】 原子力法の改正
http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/legis/pdf/02460103.pdf [PDF]


(抜粋)
エネルギー計画
ドイツ連邦政府は、2010年9月28日にエネルギー計画を決定した。計画は、安定性、経済性及び環境に配慮したエネルギー供給の実現を21世紀の大きな課題とし、将来、電力・熱・交通分野において再生可能エネルギーを主としたエネルギー供給を行うことを目標として掲げている。電力は現在、石炭50%、原子力23%、再生可能エネルギー16%の割合で供給されている。エネルギー計画では、この電力供給における再生可能エネルギーの割合を2050年までに80%に引き上げることを目標としている。また、再生可能エネルギー主体のエネルギー供給が可能となるまでの移行措置として、原子力発電所の稼働期間延長が必要であるとした。

原子力発電所の稼働期間延長
現在ドイツで稼働中の原子力発電所は、17基ある。今回の原子力法により、そのうち1980年以前に稼働を開始したものは8年、1981年以降に稼働を開始したものは14年、稼働期間を延長することになった。平均の延長期間は、12年である。2002年に、当時の連立与党のSPD(ドイツ社会民主党)と緑の党は、原子力法を改正し、原子力発電所を段階的に廃止する脱原発を定め、最後の原子力発電所の稼働は2021年までとすることを決めていた。今回の措置で、その期限が14年延期されたことになる。




<…3.11フクシマ後>

[Newsweek日本版]

原発推進派のメルケルも日本無視できず
2011年03月15日(火)16時50分
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2011/03/post-2014.php

メルケル政権に「フクシマ」の大逆風
2011年03月29日(火)18時59分
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2011/03/post-2027.php

ドイツの「脱原発」実験は成功するか
2011年06月02日(木)16時55分
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2011/06/post-2123.php


ドイツによみがえる「反原発」魂の正体
2011年06月13日(月)10時45分
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2011/06/post-2146.php




地震も津波もほとんどない国で、この転向は拙速、過剰反応の印象が拭えません。

ドイツは脱原発で私が気に入らないから言ってるのではありません。

フクシマを見て、チェルノブイリ以来の大ショックというのは分かりますが、大した議論も経ぬままに、これまでの考えをあっさり翻したことが気になるのであります。




なんでもメルケル首相は、かつて東ドイツの科学アカデミーで理論物理学を研究していたそうです。
そのような科学的な考え方もきちんとできる人が、このような判断をするのがなあ………。
(そういえば我が国の首相も理系出身でしたっけ…でもあれは学生運動家か?)

きっと選挙対策という面もあったんでしょう。
ドイツの国民はかなーり原発嫌いだということですから。(それはなぜだろう?)




国立国会図書館の資料を読むと、昨年の法改正は「原子力法第11次改正法」ということです。
もう11回も改正しているらしいので、これから先のことも実はよくわからない。情勢次第ではまた稼動延長するというようなこともあるのかなあ…とも思うわけです。



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Author:Mr.Atomiclove
核・原子力と科学全般とちょっとミリタリーが好きな理系くずれ。
職業は一応半導体関連のエンジニアやってますが、理工系の道を選んだことを深く後悔しています。

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