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とまりん止まり、原発ゼロへ

今日2012年5月5日。
北海道電力 泊原子力発電所の3号機が定期検査入りのため運転を停止し、日本にある50基の原子炉で稼働中のものは一つもなくなるとのことです。
わが国で原子力の灯が消えるのは、まさに42年ぶりのことだそうです。(その42年前は、まだ日本に2機の原発しかなったとか)

泊原発には原子工学科の学生だったときに見学にいったのを覚えています。
下はその時いただいたお土産のとまりんシャーペン。
(そのときは3号機はまだありませんでした)
2012-05-05 09.39.34


福島第一原発事故によって国民感情的に原発反対が非常に高まっているのは理解できないわけではありません。
しかし、今後エネルギー政策として脱原発依存を目指すにしても(それが完全な脱原発なのか、減原発なのか、まだ分かりませんが)、中長期的にシフトしていくという話であって、これまで発電量の1/4~1/3を担ってきた電源を、今年いきなりゼロにできるはずがないでしょう。
それを無理にやればいろんなところに歪みが生じることは間違いありません。

最近の大飯原発を巡るごたごたを見ていると、原発の再稼働が進まない状況は、政治の無策、失策以外の何ものでもないように思います。

ほんとうに国・政府は原発を再稼働させる気があるのでしょうか。

必要性は感じているのだけれど、国民の反原発感情の大きさにビビッて、自分の政権が Go を出したくない、というだけのような気がします。
(政治家という種類の人間には次の選挙…というのが常に付きまといますからね)
(逆に、脱原発を掲げて国民の人気を取ろうという方も出ているようですね)
なんとも情けないというか残念としかいいようがありません。

それが必要なことならば、どんなに反対があろうとも、やらなくてはならないのです。

なぜこの国の政治にはそれができないのでしょうか。

どの原発も、応急的ではあるかもしれませんが各種対策を施し 3.11前よりは確実に安全性は増していることと思います。
それに原子炉が稼働していようが、停止していようが、安全性(危険性)にそれほど変わりはないのです。
だったら、使える原発はこれまで以上に注意深く運用して活用していくことが現実的だと思うのですが。

関西電力の電力15%不足という数字が出ています。これはかなり深刻な状況に思えます。
いまや電力会社は完全に悪者扱いですから、関電はまだ発電余力を隠してるとでもいうのでしょうかね。
(そもそも、電力不足が危ぶまれる状況になったのは関電の責任というよりも、原発再稼働の道筋がつけられなかった国の責任だと思うのですが…)

今夏の関西はどうなってしまうのか本当に心配です。
関西の人々は、原発稼働よりは、電力不足(不意の停電or計画停電)の方がまだ許容できるということでしょうか。

実際に経験した身としては、計画停電はもうまっぴら御免ですが。

国・政府が、また、関西の自治体が…どんな選択をするのか、興味深く見守りたいと思います。


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原子力機構「ITER」用の計測レーザー装置の開発に成功

福島の原発事故以来、重苦しいニュースばかりだった原子力関連ですが、久しぶりに未来に希望が持てそうなニュースに接しました。

http://journal.mycom.co.jp/news/2012/03/29/110/index.html



核融合発電……

本当の意味で地上に太陽をつくる試みです。

いまの原子力発電が原子爆弾なら(核分裂反応を利用)、核融合発電は水素爆弾(核融合反応を利用)ということになるので、反原子力勢力からは、「やっぱりけしからん」と言われそうですが。

核融合発電では放射能のゴミはほとんど出ません。

水素爆弾が大量の死の灰を生み出すのは、水素核融合に点火するために多数の原子爆弾のエネルギーを使っているからです。(熱核)

(純粋な核融合反応では、核分裂で問題となるような放射能を持ったゴミは原理的に出ません。
 炉の材料の放射化などで多少は出ますが、原発の使用済み核燃料に比べたら問題にならないレベルです)

このように核融合反応を起こすのには非常にたくさんのエネルギーを必要とします。しかし、いったん反応を起こした後、うまいこと反応を持続させることができれば、つぎ込んだ分よりもずっとずっと多いエネルギーをいくらでも取り出せるはずです。

(どこかで聞いたような話だって?核燃料サイクルとか…高速増殖炉とか… それらとはずいぶん毛色が違うのですが……)

継続的にエネルギーを取り出すために、核融合反応で発生する一億度のプラズマを、電磁石のお化けみたいな容器の中に長時間閉じ込めようと頑張っているのですが、技術的ハードルがべらぼうに高く、今は「1秒間の閉じ込めに成功!」とかで喜んでいる状況です。

私も大学で核融合のさわりは学びましたが、講義を担当していた教授が“アインシュタイン級の天才があと数人は出てこないとね……”なんてことを言っていました。

いつになったら実現できるか分からない核融合発電ですが、燃料はこの宇宙に(もちろん地球にも)いくらでも存在する水素ですから、これが実用化されたあかつきには、人類はもうエネルギーの獲得に未来永劫悩む必要はなくなるのです。


ITERがうまくいって核融合発電実用化の目処が立つのと、
40年とも50年とも言われる福島第一の廃炉が完了するのと、

どっちがはやいだろうか……

ふと、そんなことを考えてしまいました。
プロフィール

Mr.Atomiclove

Author:Mr.Atomiclove
核・原子力と科学全般とちょっとミリタリーが好きな理系くずれ。
職業は一応半導体関連のエンジニアやってますが、理工系の道を選んだことを深く後悔しています。

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